

退職すると、健康保険は自動で何とかなる…と思いがちですが、ここは放置すると地味に痛いです。
退職後の健康保険は、ざっくり「任意継続」か「国保(国民健康保険)」の二択になりやすい。
大事なのは、正解を当てることより期限内に選んで、詰まない形にすることです。
この記事の結論
退職後の健康保険は、まず①加入先候補を整理 → ②比較軸(保険料/手続き/継続性)で選ぶ → ③期限内に申請。
任意継続は「同じ保険を続ける」、国保は「自治体の保険に入る」。
迷ったら、保険料の見通しと申請期限から逆算して決める。
多くの人は次のどれかになります。
| 選択肢 | どんな人に多い | 特徴 |
|---|---|---|
| 任意継続(会社の健康保険を続ける) | 退職後すぐ転職しない/保険を変えたくない | 手続きが比較的シンプル。保険料は自己負担が増えることが多い |
| 国民健康保険(国保) | 退職後しばらく無職/自治体で手続きしたい | 自治体で加入。所得で保険料が変わりやすい |
| 家族の扶養(条件に合えば) | 配偶者/親の扶養に入れる人 | 条件が合えば負担が軽い。審査・書類が必要 |
この記事の範囲
ここでは主に「任意継続」と「国保」を比較して選ぶための、最短ルートを整理します。扶養は別記事で詳しく扱います。
| 比較軸 | 任意継続 | 国保 |
|---|---|---|
| 加入先 | 退職前の健康保険(協会けんぽ/健保組合など) | 市区町村 |
| 手続き窓口 | 健康保険の運営元(協会けんぽ/健保組合) | 役所(国保窓口) |
| 保険料の考え方 | 会社負担分が消え、自己負担が増えることが多い | 前年所得などをもとに決まりやすい |
| 向いている人 | 保険を変えずにスムーズに続けたい | 保険料が下がる可能性を取りに行きたい |
ここだけ覚える
迷ったら、「任意継続の見込み保険料」と「国保の見込み保険料」を比べて、安い方を選ぶのが現実的です。
退職後の手続きは、まとめて後回しにしがちです。
ただ健康保険は、後回しにすると手続きが面倒になりやすい領域。
よくある失敗
・退職後にバタついて何もしていない
・国保の加入が遅れて保険料の説明で混乱する
・任意継続の手続きを逃して選択肢が消える
ここは「情報を完璧に理解してから」ではなく、期限内に決めて出すのが勝ちです。
細かい条件は会社・自治体で変わるので、ここでは判断の方向性だけを作ります。
| こんな状況 | 向きやすい | 理由 |
|---|---|---|
| とにかく早く保険を確定したい | 任意継続 | 手続きが一直線になりやすい |
| 前年所得が高く、今年は収入が落ちる見込み | ケース次第(比較必須) | 国保は前年所得ベースになりやすく、最初は高いことがある |
| 家計が厳しく、1円でも下げたい | 国保寄り | 自治体の軽減措置などに当たる可能性がある |
| 短期間で転職して、すぐ社保に入る予定 | 任意継続寄り | つなぎとしてシンプル |
大事
「どっちが正しいか」より、自分の状況(収入見込み/支払い余力)に合うかで決めるのが現実的です。
ここは期待値が高いポイントなので、順番だけ押さえます。
やること(順番)
1) 退職後の収入見込み(無収入/失業給付/バイトなど)をざっくり決める
2) 役所 or 健保組合に「見込み保険料の確認」をする
3) 支払いが厳しいなら、軽減・減免の対象になり得るか聞く
細かい制度名を覚える必要はありません。窓口で「退職後で収入が下がる予定。負担が重いので軽くできる方法があるか」を確認するだけでOKです。
手続きで困るのは書類不足です。ここは型で押さえます。
よく必要になるもの(目安)
・本人確認書類
・マイナンバー関連(求められる場合)
・退職日が分かる書類(離職票、退職証明など)
・健康保険の資格喪失が分かる書類(会社が出すもの)
会社から出る書類が遅いと、全体が遅れます。退職前に「いつ何が出るか」を確認しておくとラクです。
健康保険は、結局「いくらになるか」と「どう下げるか」で安心度が変わります。
次の記事で、保険料の目安と下げ方の考え方を整理します。
健康保険料はいくら?目安と下げ方のコツ
住民税が重い|一括請求を避ける考え方
社会保険はいつ切れる?空白を作らない考え方