

「有給は無理」「忙しいからダメ」「時期を変えて」
こう言われると、つい腹が立ちます。でも、ここで感情で押し返すと、論点がズレて長期戦になりがちです。
この記事は、有給を通すための“順番”だけを整理します。強く言うかどうかは後でいい。まずは、通る形に整えます。
この記事の結論
有給を拒否されたら、いきなり対決しない。①事実確認 → ②記録 → ③日程提案で「会社が飲める形」に戻すと通りやすい。
最初に冷静に整理したいのは、相手が言っているのがどれか、です。
| 会社の言い方 | 実態 | こちらの第一手 |
|---|---|---|
| 「今は忙しい」 | 時期変更の“お願い” | 代替案(別日程)を出す |
| 「その日は無理」 | 特定日だけNG | 最終出勤日をずらして再提案 |
| 「有給は取らせない」 | 拒否の姿勢が強い | 記録→論点固定で淡々と詰める |
| 「退職するなら有給はない」 | 脅し・誤解の混在 | 退職日/最終出勤日を分けて設計し直す |
重要
多くのケースは「完全拒否」ではなく、日程の揉めです。ここを“対決”にしないほうが勝ちやすい。
拒否の場面でいちばん多い事故が、これです。
「残ってるはず」「たぶん○日」みたいに曖昧なまま話し合いを始めて、途中で数が変わる。
だから、先に残日数の証拠を固めます。
確認ルート(上から優先)
・勤怠/休暇管理の画面(スクショでもOK)
・社内ポータル/給与明細にある休暇残表示
・人事/総務へメール・チャットで確認(履歴を残す)
ここが固まると、次の交渉が「感情」ではなく「数字と日程」の話になります。
有給が通らない人は、だいたいここが崩れています。
分けて考える
・最終出勤日:引き継ぎ・返却・挨拶を終える日
・退職日:その後、有給を消化して在籍が終わる日
会社が嫌がるのは「突然いなくなること」です。
だから、最終出勤日までに引き継ぎを終える形に寄せると、拒否が弱まります。
「忙しいから無理」に対して、こちらができる最も強い反論は、理屈ではなく設計です。
つまり、忙しくても回る形を出す。
最小引き継ぎテンプレ(これで十分)
・担当業務リスト(箇条書き)
・締切日/頻度
・保管場所(フォルダ/URL)
・連絡先(取引先・社内窓口)
「引き継ぎ資料を完璧に作れ」みたいな要求が出たら、こちらが消耗します。読む人が動ける最低限でOKです。
ここからが実戦です。押し返すのではなく、論点を固定していきます。
| 場面 | こちらの動き | 狙い |
|---|---|---|
| 口頭で拒否された | 理由を短く質問する | 論点を曖昧にさせない |
| 理由が「忙しい」だけ | 代替案を2つ出す | 日程調整に戻す |
| 拒否が強い | メール/チャットで確認する | 記録を残す |
使える一言
「承知しました。調整したいので、難しい理由(どの日程・どの業務が影響するか)だけ教えてください。こちらも代替案を出します。」
これで、相手が「お気持ち」だけで拒否しにくくなります。結果的に、通りやすくなります。
口頭で揉めそうなら、早めに文章に寄せます。短く、淡々と。
テンプレ:日程を再提案する
「退職に伴い、有給休暇の消化日程を調整したくご連絡しました。残日数は○日です。最終出勤日を○月○日、退職日を○月○日とし、最終出勤日以降に有給を消化する形で進めたいです。難しい場合、支障になる日程・業務をご教示ください。代替案を検討します。」
ポイントは「拒否された!」と書かないこと。調整の話に戻すだけで十分です。
ここで焦ると、逆に詰みます。よくある悪手を先に潰します。
悪手3つ
・感情的に「違法だ!」と決めつけて言い合いにする
・引き継ぎを抱え込んで「終わるまで取れない」状態にする
・口頭だけで進め、後から条件を変えられる
冷たく見えるかもしれませんが、ここは自分を守る段取りが最優先です。
最終チェック
・有給残日数が証拠つきで確定している
・退職日(在籍終了日)と最終出勤日が分かれている
・引き継ぎが「最小テンプレ」で完成している
ここまで揃えても「話が通じない」「明日もう無理」なら、交渉で削られ続けるのは得策ではありません。比較の判断は下で整理できます。
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