

退職の前後は、給与計算がバタつきます。
そのタイミングで「過払いだったので返して」と言われると、不安になるのは当然です。
ただ、ここも違約金と同じで、焦って即対応が一番危ない。
この記事の結論
給料の過払い請求が来ても、まずは①内訳の確認、②根拠(計算式)、③返し方(相殺/振込)を整理してから動く。
口頭で決めず、文章で残す。
「今日中に返せ」など急かしが強いほど、確認が必要。
過払いと言われると「迷惑かけたかも」と思いがちです。
でも、計算の間違いは起きるし、説明がないまま返すのは危険。
返答の基本
「確認します。内訳と計算根拠を文書でください。」でOK。
「過払い○万円」だけでは判断できません。
まずは何がズレたのかを出してもらいます。
内訳で見る
・基本給の計算(在籍日数/欠勤控除など)
・残業代(計算対象の時間・単価)
・交通費(定期の扱い等)
・社会保険料/税金の控除(控除のタイミング)
聞き方テンプレ
「過払いとされる金額について、項目別の内訳と計算根拠を提示してください。」
内訳が出たら、次は計算式です。
給与の話は“雰囲気”で決めると損します。
確認する
・どの期間の給与に対する過払いか
・計算式(何を基準に差額が出たか)
・会社側の計算ミスなのか、条件変更があったのか
ここが曖昧なら、いったん止めてOKです。
過払いの返還は、返し方で揉めやすいです。
特に退職前後は「最終給与から天引き」などが出てきます。
確認する
・最終給与から相殺(天引き)する予定があるか
・振込で返すなら、期限と口座情報
・相殺の根拠(何をもって差し引くのか)
注意
相殺を当然視されると、こちらの生活が詰むことがある。だから事前に「いくら・いつ・どう差し引くか」を確定させる。
過払いは、後から話が変わると一気にややこしくなります。
残すもの
・過払い請求の連絡(メール/書面)
・内訳と計算根拠の資料
・給与明細、勤怠の記録(自分側の材料)
・こちらの返信(確認依頼)
即返すと、後から「そもそも過払いじゃなかった」が起きても取り返すのが難しくなります。
結論
確認してから返す。文章で残す。これが一番安全。
退職前後に混乱しやすいのが、社会保険の切り替えタイミングです。
保険の空白ができると医療費が怖くなるので、次で整理します。
社会保険はいつ切れる?空白を作らない考え方
退職後の健康保険|任意継続と国保の選び方
保険証返却の注意点|コピー保管と返却方法