未払い残業がある|退職前後の動き(損しない順番と記録の残し方)

未払い残業がある|退職前後の動き(損しない順番と記録の残し方)

未払い残業があると退職の前に戦いたくなるが、限界時は順番を間違えると損しやすい。まず消耗を止め、記録を確保し、退職を成立させてから動く考え方を整理。

未払い残業がある|退職前後の動き(損しない順番)

未払い残業があると、「辞める前に請求しないと損では?」と不安になります。

一方で、職場が強い・上司が怖い・限界で動けない…という状態だと、真正面から戦いに行くほど消耗します。

結論はシンプルです。

未払い残業は大事。でも、順番を間違えると退職も請求もグダりやすい

このページでは、未払い残業がある人が損しないために、退職前後の動きを現実的な順番で整理します。

結論:先にやるのは「請求」ではなく“確保”

未払い残業があると、すぐに会社へ言いたくなります。

でも、限界の状態で会社に突っ込むと、こうなりがちです。

  • 言い合いになって退職がこじれる
  • 「証拠出せ」と詰められて心が折れる
  • 連絡が増えて疲弊する
ポイント:未払い残業で損しないコツは、先に証拠(記録)を確保して、退職の段取りを崩さないことです。

損しない順番:未払い残業がある人の“退職前後”ロードマップ

タイミング やること 狙い
退職前(いま) 記録を確保(勤怠・指示・給与明細) 後から動ける状態にする
退職前(余力があれば) 会社との連絡負担を下げる(短文・文字連絡) 消耗を止める
退職成立後 請求の準備(整理・相談・方針) 冷静に進める
必要なら 正式な請求 回収を狙う
結論:
先に「確保」→ 退職を崩さず成立 → その後に「請求」

退職前に確保するもの(これだけでOK)

完璧な証拠集めは不要です。

ただし、退職後に「何も残ってない」と困る人が多いので、最低限は確保します。

  • 勤怠記録(打刻・勤務表・勤怠システムのスクショ)
  • 残業の指示・依頼(メール・チャット・LINE)
  • 給与明細(残業代の有無、固定残業の記載)
  • 雇用契約書・就業条件(固定残業の条件が書かれていることが多い)
コツ:集めるというより、消えない場所に保存する。スクショでも十分役に立ちます。

固定残業(みなし残業)がある場合:まず見るべきポイント

未払いの話は、固定残業があるかどうかで整理が変わります。

ここでは細かい法律論に入らず、まず見るポイントだけに絞ります。

  • 固定残業の時間数(例:月30時間分)
  • 固定残業の金額(いくら含まれているか)
  • 超過分の扱い(超えた分は別途支給と書いてあるか)

超過しているのに支給がないなら、未払いの可能性が出てきます。

退職を先に進めたい人へ:会社と戦わずに“退職を成立させる”考え方

未払い残業の話を退職の交渉に混ぜると、相手が防衛的になり、揉めやすいです。

限界の状態なら、まず退職を成立させることが優先です。

  • 退職の連絡は短文
  • 電話は避けて文字連絡
  • 議論に入らず手続きに寄せる
退職意思(メール)テンプレ:
お疲れさまです。一身上の都合により退職させてください。退職日は(◯月◯日)を希望します。
連絡はメールでお願いします。必要なお手続きのご案内をお願いします。
狙い:未払い残業の話は、退職成立後に別ラインで進めるほうが冷静に動けます。

退職後に動く時の基本(ここで初めて“請求”に近づく)

退職後は距離が取れるので、判断が戻りやすいです。

この段階で、確保した記録を整理して方針を決めます。

  • 残業時間の目安を出す(月ごとの大雑把でOK)
  • 固定残業の条件を確認
  • 相談先を選ぶ(労働相談窓口、専門家など)

ここまでできれば、未払い残業の回収に向けて動ける状態になります。

未払い残業がある人がやりがちなNG

  • NG1:会社に言う前に証拠がゼロ(「出せ」で詰む)
  • NG2:退職交渉と未払い請求を同時にやる(揉めて長引く)
  • NG3:電話で話して記録が残らない(言った言わないになる)

未払い残業は重要ですが、限界時は勝ち方(順番)がすべてです。

最後に:未払い残業があっても、まずは“確保”して退職を崩さない

あなたが損しないための最短は、これです。

  • 記録を確保
  • 退職を成立
  • 距離が取れてから整理して動く

戦う前に、まず自分の余力を守る。順番を守れば、取り返せる可能性は残せます。

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