研修費返還を求められた|同意書と相場感で判断する手順

研修費返還を求められた|同意書と相場感で判断する手順

退職時に「研修費を返せ」と言われた場合の対処を整理。払う前に見るべき同意書・契約のポイント、金額の妥当性の考え方、証拠の残し方と消耗しない進め方をまとめる。

研修費返還を求められた|同意書と相場感

退職を切り出した途端に「研修費を返して」と言われると、かなり焦ります。

でも、ここで即答・即支払いをすると、後から詰みやすいです。

まずは落ち着いて、確認の順番を固定します。

この記事の結論
研修費返還は、言われたから払うものではなく、根拠(同意書/契約)と内訳で判断する。
最短は①根拠の提示を求める → ②内訳と算出根拠を確認 → ③記録を残して対応
口頭で決めず、文章で残すと消耗が減る。

まずやること:口頭で決めない(文章に寄せる)

研修費返還は「言った言わない」になりやすい領域です。

電話で迫られても、文章で提示してもらう方向に寄せます。

コツ
「確認したいので、請求の根拠と内訳をメールでください」でOK。

確認①:同意書・契約書があるか(ここが核)

研修費返還の話は、まず「何に基づく請求か」を確認します。

確認する
・研修費返還に関する同意書はあるか
・雇用契約書や誓約書に記載があるか
・就業規則だけで請求していないか(根拠として提示される箇所)

聞き方テンプレ
「研修費返還の請求について、根拠となる書類(同意書・契約書等)の該当箇所を提示してください。」

確認②:金額の内訳と算出根拠(“一式”は危ない)

次に、金額の中身を確認します。

「研修費○万円」と一言で言われても、妥当性が判断できません。

確認する
・研修の内容(何を提供した費用なのか)
・金額の内訳(教材?外部講師?交通費?)
・算出根拠(どう計算したのか)
・分割/相殺(最終給与から天引き等)の予定があるか

聞き方テンプレ
「請求金額の内訳と算出根拠、支払い方法(天引きの有無含む)を、書面で提示してください。」

確認③:相場感で見る(“常識的に高すぎる”は要警戒)

相場は職種や研修内容で変わりますが、ここでの狙いはシンプルです。

「説明できない金額」や「根拠が曖昧な請求」は危険信号になりやすい。

危険サイン
・内訳を出さない(または曖昧)
・“会社が困るから”など感情で押してくる
・支払期限を異常に短くする(今日中など)

相場感はネット情報より、まずは内訳を出させる方が強いです。

証拠の残し方:これだけは押さえる

後から揉めた時のために、最低限これを残します。

残すもの
・請求の連絡(メール/チャット/書面)
・同意書/契約書/就業規則の該当部分
・こちらの返信(確認依頼)
・時系列メモ(いつ何を言われたか)

やってはいけない:その場で認める・サインする・天引きを許す

怖いと「分かりました」と言いたくなります。

でも、同意してしまうと後から動きにくい。

NG
・口頭で「払います」と言う
・内訳不明で支払う
・よく分からない書類にサインする
・最終給与からの天引きを当然視する

次に読む:給料の過払い請求が来た|慌てない対応手順

研修費返還と似たノリで「過払いだから返せ」と言われるケースもあります。

次の記事で、慌てない順番を整理します。

給料の過払い請求が来た|慌てない対応手順
違約金を請求された|払う前に確認する3点
損害賠償を言われた|よくある脅し文句と現実